OCLC Research、研究者のVIAFへの協力を呼びかける“Scholars’ Contributions to VIAF”を開始

2013年11月25日、OCLC Researchは、研究者のVIAFへの協力をよびかける“Scholars’ Contributions to VIAF”を始めたと公表しました。

VIAFに参加している機関は国立図書館や図書館関連業者とのことですが、“Scholars’ Contributions to VIAF”では、研究者の協力を得て、VIAFの既存の名称の表記に新しい名称や追加の文字形を追記し、データを充実させることを目的としているとのことです。

最初の協力事例として、OCLC研究図書館パートナーシップ機関であるタフツ大学のPerseus Catalogが挙げられています。このPerseus CatalogからVIAFに著者名とそのギリシャ文字やアラビア文字の表記が追加されたとのことです。

研究者にとっては、VIAFに典拠データを提供することで、自身のデータベース、Linked Dataのアプリケーション、学術論文や多国間の協力において名称を明確にする際にVIAFのURIsを永続的な識別子として使用できるようになるとのことです。VIAFは研究者自身のコミュニティを超えて研究成果を自身の名前とともに広めることができるリソースであり、この取り組みは双方にとって利益があるものとのことです。

OCLC Research launches Scholars’ Contributions to VIAF activity
http://www.oclc.org/research/news/2013/11-25.html

Scholars’ Contributions to VIAF
http://www.oclc.org/research/activities/viaf-scholars.html

参考:
CA1521 – バーチャル国際典拠ファイル―その試みと可能性― / 鈴木智之 カレントアウェアネス No.280 2004.06.20
http://current.ndl.go.jp/ca1521

バーチャル国際典拠ファイル(VIAF)がOCLCに移管、今後はOCLCのサービスに
Posted 2012年4月5日
http://current.ndl.go.jp/node/20553