2013年11月19日、北米研究図書館協会(ARL)が、125館の加盟館を対象とした図書館員の給与調査レポートの2012-2013年度版“ARL Annual Salary Survey 2012-2013”を公開しました。レポートでは、115の大学図書館に勤務する10,072人、10の大学以外の図書館に勤務する3,823人の職員のデータが集計・分析されているとのことです。
オンライン版、冊子体ともに有料です。
ARLの記事によると、このレポートでは、ARLはタスクフォースを設けて大学図書館の職種を改訂したとのことです。デジタルコンテンツに係る新たな役割を反映したカテゴリなどが追加されているとのことです。
また、同記事によると、以下の結果が判明したとのことです。
・カナダではインフレ率と合わせて給料が上昇しているが、米国ではそうではなかった
・米国では給料の中央値が67,257ドルで、2011-2012年の調査(66,467ドル)より1.2%上昇している(同期間、米国の消費者物価指数は1.4%上昇)。
・カナダでは給料の中央値が87,120カナダドルで、2011-2012年の調査(85,551カナダドル)より1.8%上昇している(同期間、カナダの消費者物価指数は1.3%上昇)。
・米国のARL加盟館の大学図書館の専門職のうち、マイノリティの図書館員は14.5%で、管理職におけるマイノリティの割合は(全体と比較すると)低い。
・マイノリティの図書館員のうち女性図書館員は69.3%だった。
・115の大学図書館においては、女性図書館員の給料は男性の95.9%だった。
ARL Annual Salary Survey 2012-2013
http://publications.arl.org/ARL-Annual-Salary-Survey-2012-2013/
ARL Annual Salary Survey 2012-2013 Reports Data on 13,900 Staff in ARL Libraries(ARL,2013/11/19付け)
http://www.arl.org/news/arl-news/3020-arl-annual-salary-survey-2012-2013-reports-data-on-13900-staff-in-arl-libraries
参考:
北米研究図書館協会(ARL)、加盟図書館員の給与調査レポートの2011-2012年度版を公開
Posted 2012年8月9日
http://current.ndl.go.jp/node/21579
北米研究図書館協会(ARL)、加盟図書館員の給与調査レポートの2010-2011年度版を公開Posted 2011年12月21日
http://current.ndl.go.jp/node/19790
北米研究図書館協会、加盟図書館員の給与調査(2009-2010)レポートを公表
Posted 2010年12月21日
http://current.ndl.go.jp/node/17340
北米研究図書館協会、加盟図書館員の給与調査(2009-2010)集計表を公表
Posted 2010年6月28日
http://current.ndl.go.jp/node/16434
ARL、2007-2008年の給与調査結果を発表
Posted 2008年10月23日
http://current.ndl.go.jp/node/9152