米OverDrive社が図書館の電子書籍サービス利用者に関する調査結果を公開

2013年8月26日、米国の電子書籍ベンダOverDrive社が、図書館の電子書籍サービスの利用者を対象に行った調査の結果を公開しました。この調査結果は2013年8月1日から4日にかけて開催されたOverDrive社のユーザカンファレンスで発表されたもので、今回一般向けに公開されました。

調査は2013年春に行われ、電子書籍サービスの利用者70,000人を対象としています。回答者のうち77%が女性で、59%は40~64歳、41%が高等教育を受けた経験があり、65%以上は世帯収入が5万ドルを超えていました。

主な結果として、回答者の51%が図書館の電子書籍サービスに週に1回はアクセスし、残りのうち30%も月に1回はアクセスしている一方で、35%の回答者は図書館に足を運ぶ頻度が月1回未満であったことや、回答者の62%は電子書籍サービスにアクセスする際には特定の本を借りることが目的であったこと等が公開されています。これらの結果は文章のほか、インフォグラフィックとしてもまとめられています。

OverDrive end user survey results – Spring 2013(OverDrive、2013/8/26付けブログ記事)
http://overdriveblogs.com/library/2013/08/26/overdrive-end-user-survey-results-%E2%80%93-spring-2013/

OverDrive Shares Findings From Recent End User Survey in New Infographic(LJ INFODocket、2013/8/27付け)
http://www.infodocket.com/2013/08/26/overdrive-shares-some-findings-from-recent-user-survey-in-new-infographic/

参考:
米国の電子書籍利用者は23%に増加、図書館の電子書籍貸出サービスの利用者も5%に増加
http://current.ndl.go.jp/node/22626

米OverDrive社が電子書籍サービスの2012年統計を公表 登載コンテンツは100万タイトルに、利用も増加傾向を示す
http://current.ndl.go.jp/node/22717

「図書館で電子書籍を借りるひとはよく買うひとでもある」 OverDrive社とALAによる大規模ユーザ調査の結果が公表
http://current.ndl.go.jp/node/22338