MOOCsに教員はまだ懐疑的? 米Inside Higher Edがオンライン学習に関する認識調査の結果を公開

2013年8月27日、米国の高等教育に関するニュースサイトInside Higher Edが” Survey of Faculty Attitudes on Technology”と題したレポートを公開しました(PDF本文の入手にはメールアドレス等の入力が必要)。これはMOOCsなどのオンライン学習に関する、大学教員の認識を尋ねたオンライン調査の結果に基づくものです。

調査は2013年6月18日から7月9日かけて、教員2,251人を対象に行われました。レポートでは回答者のうちオンラインコースが対面式の授業と同等の学習成果を学生にもたらしうると考えている者は7%にとどまっていたことなど、オンラインコースに対する教員の態度はなお懐疑的であることが報告されています。一方で実際にオンラインコースを受け持った経験の有無で認識には差があり、受け持ち経験のある教員が、自分自身のクラスについて尋ねられた場合には、56%が対面式の授業と同等の学習成果をもたらすと考えていたことも指摘されています。

レポートではその他にも詳細な調査結果が報告されています。2013年9月12日にはこの調査に関するウェビナーも開催されるとのことです。

Survey of Faculty Attitudes on Technology(Inside Higher Ed、2013/8/27付け)
http://www.insidehighered.com/news/survey/survey-faculty-attitudes-technology

参考:
E1433 – MOOCについて図書館員が知るべきことは?<文献紹介>
http://current.ndl.go.jp/e1433