ニューヨーク市の学校図書館は、司書のいない図書館になるのか?(記事紹介)

EPOCH TIMESに、“Libraries Without Librarians?”と題する記事が掲載されています。

記事では、冒頭、中学時代にいじめにあっていたというChristian Zabriskie氏(現在、公共図書館員)が、学校図書館の司書に、好奇心を持つことや考えをまとめることなどを教えられたとのエピソードを紹介し、氏が受けたようなサポートはもう受けられないかもしれないとした上で、ニューヨーク市における学校図書館司書をめぐる動きを何名かの図書館関係者のコメントを交えて報じています。

記事では、以下のような点が紹介されています。
・州が全ての中学校(secondary school)で司書を雇用するよう規定しているが、2008年以降、市の公立学校の図書館司書は減ってきている。中学校の半分以上の図書館に司書がいない。
・市のDepartment of Educationが(DOE)、州のState Education Departmentに対して、この規定を止めるよう要求する準備を進めている。
・ニューヨーク図書館協会の会長Sara Johns氏は、 学校図書館司書をおくことはコスト効率が良いことであり、そのポジションをなくすことにより節約できるというのは、短絡的ともいえる、とコメントしている。
・市のDOEは、教室に先生が選んだ本を置く“classroom library”を代替として検討している。
・Zabriskie氏は、学校図書館は生徒が仲間からからかわれたりすることなく本を選べる場所であり、“classroom library”は図書館ではなく意味のないものだ、とコメントしている。

Libraries Without Librarians? Waiver Sought by City Puts Fate of School Librarians in Question(EPOCH Times, 2013/8/15付け)
http://www.theepochtimes.com/n3/247387-libraries-without-librarians/

Via.
ALA Twitter
https://twitter.com/ALALibrary

関連記事:
City Librarians Push Back to Protect Jobs(Wall Street Journal, 2013/8/21付け)
http://blogs.wsj.com/metropolis/2013/08/21/city-librarians-push-back-to-protect-jobs/

City Schools Are Quietly Using Fewer Librarians (Wall Street Journal, 2013/8/11付け)
http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324769704579006604137520932.html