2024年10月28日、Digital Science社は、リサーチトランスフォーメーションに関する調査報告書“Research Transformation: Change in the era of AI, open and impact”を公開しました。
この報告書は、学術研究コミュニティが、リサーチトランスフォーメーションをどのように捉えているかについて、図書館、研究室、指導者、研究者を対象に行ったオンラインアンケート及びインタビューを基に作成されたもので、調査には70か国から380人が参加しています。
主な調査結果として、以下の点が挙げられています。
・ オープンリサーチは研究を変革しているが、研究者による理解・資金・支援の不足といった課題が依然として残っている。
・ 研究評価指標は、引用数やインパクトファクターといった伝統的な量的指標から、全体的な影響力と包括性を強調する指標へと進化している。
・ AIが変革をもたらす可能性は大きいものの、各組織の官僚主義やスタッフのスキルギャップがその進歩を阻んでいる。
・ 共同研究は活況を呈しているが、資金調達や研究の公正性に関する懸念が高まっている。
・ 研究の安全保障とリスク管理において、戦略的及び文化的な見直しを行い、リスクとイノベーションのバランスを取ることが必要である。
New report demands greater understanding of the impact of change on academia(Digital Science, 2024/10/28)
https://www.digital-science.com/news/new-report-impact-of-change-on-academia/
Research Transformation: Change in the era of AI, open and impact: voices from the academic community(Digital Science)
https://www.digital-science.com/academic-research-transformation/
Research transformation: change in the era of open, AI and impact. Digital Science, 2024, 43p.
https://doi.org/10.6084/m9.figshare.27193923