デジタルデバイドの解消のためにオフライン・インターネットの普及に取り組むOffline Internet Consortium(OLI)が、報告書“The Power of Offline Internet”を公開したことが、2024年10月17日付けの国際図書館連盟(IFLA)のウェブサイトで紹介されています。
OLIは、米・アリゾナ州立図書館や国境なき図書館などの20の組織で構成されるコンソーシアムです。OLIのウェブサイトによると、「オフライン・インターネット」は、インフラ、経済、検閲などの理由でインターネットへのアクセスが不可能又は大幅に制限されている場所で、情報やデジタルリソースへのアクセスを提供することを目的とした一連のイノベーションと定義されています。また、オフライン環境のユーザーにリソースを提供して、教育の向上、経済の強化、コミュニティの貧困からの脱却を支援することがOLIの目標であると述べられています。
報告書は、普遍的で有意義なコネクティビティを追求する上で重要なイノベーションとしてのオフライン・インターネットを包括的に概観し、あらゆるレベルの関係者に戦略的洞察と実行可能な提言を提供するものとあります。また、世界のデジタルデバイドの現状、オフライン・インターネットの展望等について解説されているほか、世界各地のOLIのパートナー組織による取組事例も紹介されています。
The new Offline Internet Consortium report outlines a new gold standard for Internet connectivity(IFLA, 2024/10/17)
https://www.ifla.org/news/the-new-offline-internet-consortium-report-outlines-a-new-gold-standard-for-internet-connectivity/
Closing the Digital Gap(Offline Internet Consortium)
https://www.offlineinternet.org/closing-the-digital-gap/
The Power of Offline Internet:Beyond the Binary of Connectivity [PDF:60ページ]
https://www.offlineinternet.org/wp-content/uploads/2024/10/The-Power-of-Offline-Internet.pdf
参考:
国際図書館連盟(IFLA)、デジタルデバイド解消に関する文書に署名 [2020年10月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/42303