MITによる研究成果のオープンアクセス化がもたらした世界的な影響(記事紹介)

2009年3月に研究成果のオープンアクセス化方針を採択したマサチューセッツ工科大学(MIT)が、2012年10月22日付けで掲載したニュース“Worldwide Impact of Open Access to MIT Faculty Research”でその影響を振り返っています。

同大学の教員が機関リポジトリ“DSpace@MIT”でオープンアクセスとして公開した論文はこれまでに7,000本に及び、これは教員の発表した論文全体のおよそ33%に当たるそうです。公開された論文はほとんど世界中の国々からアクセスがあり、ダウンロード回数は累計で63万回を超えるということです。DSpace@MITの論文は、学位取得を目指す学生や、学術情報へのアクセスが限られる環境にある教員、在野の研究者、医療情報を求める人々、キャリアアップのために頑張っている人々など、世界中の幅広い人々から読まれており、論文を活用した人々から寄せられた声もいくつか紹介されています。

Worldwide Impact of Open Access to MIT Faculty Research(MIT 2012/10/22付けニュース)
https://libraries.mit.edu/sites/news/worldwide-impact-access/9624/

DSpace@MIT : MIT Open Access Articles
http://dspace.mit.edu/handle/1721.1/49433

参考:
マサチューセッツ工科大学(MIT)、全学一致でオープンアクセス義務化方針を採択
http://current.ndl.go.jp/node/12243