2012年6月12日、米国イリノイ州のシカゴ市によって公立高校のなかに公共図書館を設置するという計画が発表されました。この高校は、2013年に市南西部のバック・オブ・ザ・ヤード(Back of the Yards)地区で開校予定のバック・オブ・ザ・ヤード高校で、国際バカロレア認定校とされています。これは、シカゴ市の公立学校とシカゴ公共図書館がそれぞれ持っている資源をうまく組み合わせて活用することを目指すというプロジェクトの最初の試みで、十代の若者たちに適した蔵書や、学習用デジタル設備を提供するとともに、地域住民へのサービスを行うことを目的としています。この図書館の特徴として、完全なサービスを提供する、週6日間開館する、公共図書館員と併せてフルタイムの司書教諭を配置して学校のカリキュラムに応じた蔵書構築を行う、利用者はシカゴ公共図書館の全ての蔵書やデータベースが利用できる、図書館には独立した入口が設けられる、等が挙げられています。市の発表のほか、地元紙でもこの計画について取り上げられています。
Mayor Emanuel, CPS and Chicago Public Library Announce New Community Library in New Back of the Yards High School(シカゴ市2012/6/12付けプレスリリース)
http://www.cityofchicago.org/city/en/depts/mayor/press_room/press_releases/2012/june_2012/mayor_emanuel_cpsandchicagopubliclibraryannouncenewcommunitylibr.html
New Chicago high school will house public library(Chicago Tribune 2012/6/13付けニュース)
http://www.chicagotribune.com/news/local/sns-ap-il–chicago-newschool,0,1268579.story
Library in new Back of the Yards H.S. to be open to public(Chicago Sun-Times 2012/6/12付けニュース)
http://www.suntimes.com/news/cityhall/13139438-418/library-in-new-back-of-the-yards-hs-to-be-open-to-public.html
Public Building Commission of Chicago | Back of the Yards High School
http://www.pbcchicago.com/content/projects/project_detail.asp?pID=CPS-30