Serials Review誌に、米国ノースカロライナ州立大学図書館のウィルソン(Kristen Wilson)氏による“Introducing the Next Generation of Library Management Systems”という論文が掲載されています。現在は印刷中(in press)の段階ですが、電子ジャーナルでは公開されています。
この論文は、既に運用が始まっているものも含めて2012年内に出そろう予定の5種類の次世代型図書館業務管理システムについて、各ベンダの担当者へのアンケートを通じて判明した情報などについて整理し、各システムのスクリーンショットも交えて紹介するものです。対象となっているシステムは、Ex Libris社のAlma、Innovative Interfaces社のSierra、オープンソースのKuali OLE、OCLCのWorldShare Management Services、Serials Solutions社のIntotaです。
まず、論文では、第1章及び第2章でこのようなシステムの概要や動向がまとめられています。続いて、中核となる第3章で、各システムについて順番に、それらの概要、開発状況、標準のサポートや相互運用性、基本機能(選書、受入、目録、資産管理、アクセス、電子情報資源管理、ワークフロー、レポート出力、コンソーシアム機能)についてまとめられています。
Introducing the Next Generation of Library Management Systems
http://dx.doi.org/10.1016/j.serrev.2012.04.003
参考:
E1282 – 2012年の図書館システム市場動向は?(米国)
http://current.ndl.go.jp/e1282