中国科学院とSpringer Nature社ら、共同で「中国オープンデータ白書2023」を公開:研究者の78%が研究データ公開の慣例化を支持

2023年11月30日、中国科学院コンピューターネットワーク情報センター(CNIC)とSpringer Nature社らが共同して、「中国オープンデータ白書2023」を公開しました。

CNICが中国の研究者のオープンデータに対する態度や認識、課題等を分析したもので、Springer Nature社、Digital Science社及び同社傘下のFigshareが共同で毎年実施している“State of Open Data”2023年版の調査結果を基にしています。

CNICの発表によると、中国の研究者のオープンサイエンスに対する支持は高く、回答者の78%が研究データの公開を慣例化させることに賛成していることが明らかになったとしています。一方で、依然としてデータ共有の阻害要因は多く存在し、中でも回答者の57%はデータにセンシティブな情報が含まれることや、共有前に研究参加者の許可が必要となることを懸念していたとあります。

【中国科学报】首份《中国开放数据白皮书》发布(中国科学院, 2023/12/6)
https://www.cas.cn/cm/202312/t20231206_4990420.shtml

中国开放数据白皮书 2023(Digital Science)
https://digitalscience.figshare.com/articles/report/__2023/24638301

関連:
The State of Open Data 2023(Digital Science)
https://www.digital-science.com/state-of-open-data/

参考:
E2594 – 中国のオープンアクセス出版に関する報告書
カレントアウェアネス-E No.456 2023.05.18
https://current.ndl.go.jp/e2594