高エネルギー物理学分野のオープンアクセスプロジェクト“SCOAP3”が大きな前進、2012年内に出版社との入札へ

欧州原子力研究開発機構(CERN)が中心となって進めているオープンアクセスプロジェクト“SCOAP3”では、2011年9月から、高エネルギー物理学分野のジャーナルを発行している出版社を対象に入札(tender)の意思があるかどうかを調査していました。2012年1月20日付けでその結果が発表されており、米国物理学会(APS)、Elsevier、Nature Publishing Group、日本物理学会、オックスフォード大学出版局、Springer等の12の出版社が入札に応じる意思を示したとのことです。今後、2012年内に入札・契約が行われ、2013年1月1日からサービスが開始される予定とのことです。

Major step in the SCOAP3 tendering process (SCOAP3 2012/1/20付けニュース)
http://scoap3.org/news/news89.html

SCOAP3 tendering process has started (SCOAP3 2012/9/22付けニュース)
http://scoap3.org/news/news88.html

素粒子物理学系ジャーナルのオープンアクセス化の試み(第1回SPARC Japanセミナー2011発表資料。p.10~13に入札、p.17に同調査に関する解説あり)
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2011/pdf/1/1_takigawa.pdf

参考:
日本の3機関がSCOAP3に参加 参加国は28に、必要経費の8割をカバー(※訂正あり)
http://current.ndl.go.jp/node/19158