英国研究会議(RCUK)は、研究者および研究機関が研究成果に関する情報をRCUKに提供するためのウェブベースのシステムとして「研究成果システム」(Research Outcomes System:ROS)を開発し、2011年11月24日に公開したようです。RCUKは、このROSの利点として、研究成果情報を研究助成期間およびその後においてもいつでも追加することができること、既存のデータを高等研究機関独自の情報システムからアップロードが可能で省力化に繋がること等を挙げており、2006年4月以降に英国の芸術・人文科学研究会議(Arts and Humanities Research Council)やバイオテクノロジー・生物学研究会議(Biotechnology and Biological Sciences Research Council)等から研究助成を受けた全研究者を対象にその利用を求めているようです。ROSプロジェクトを担当したSue Smart氏は、ROSはRCUKの助成研究の意義と英国の経済及び社会への貢献を示すのに役立つものであるとコメントしているようです。RCUKは今後も英国情報システム合同委員会(JISC)とともに、大学や研究助成機関、研究者等からの意見を基に、研究成果情報のマネジメントに関する課題に取り組んでいくとしています。
Research Outcomes System
http://researchoutcomes.rcuk.ac.uk/
RCUK Research Outcomes System now available (Research Councils UK 2011/11/24付けの記事)
http://www.rcuk.ac.uk/media/news/2011news/Pages/111124.aspx
RCUK launches new system for logging research ‘impact’ (Times Higher Education 2011/11/26付けの記事)
http://www.timeshighereducation.co.uk/story.asp?sectioncode=26&storycode=418251&c=1