米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)からの助成を受けて、OCLC Researchとラトガース大学が、バーチャルレファレンスサービス(VRS)に関する2年間の研究プロジェクトを開始するそうです。IMLSからの助成金25万ドルはプロジェクト資金全体の45%相当とされています。このプロジェクトは“Cyber Synergy: Seeking Sustainability through Collaboration between Virtual Reference and Social Q&A Sites”と名付けられており、2011年6月に報告書が発表された“Seeking Synchronicity”プロジェクトの続編に当たるそうで、予算削減のなかでVRSを持続することを目指して、図書館などの機関とウェブ上のQ&Aサイトとの協力の可能性を探っていくとしています。プロジェクトは3フェーズに分かれており、VRSとQ&Aサイトの記録分析、電話インタビュー、VRSとQ&Aサイトを連携させるための仕様設計、を行うそうです。
IMLS issues grant for further collaborative study of Virtual Reference Services (OCLC 2011/10/7付けプレスリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2011/201156.htm
参考:
E1202 – 効果的なバーチャルレファレンスサービスを行うためには
http://current.ndl.go.jp/e1202
バーチャルレファレンスの評価プロジェクト進行中
http://current.ndl.go.jp/node/5299
OCLC、エスノグラフィーの手法でバーチャルレファレンスの記録を分析した論文を公開
http://current.ndl.go.jp/node/19217