2011年9月28日付けのHarvard Magazine誌で、米ハーバード大学図書館の新しい組織体制が図書館評議会によって承認されたと発表されました。これは2009年に始まった組織改革の一部で、2012年に実行フェーズに移り、2013年には終了が予定されているものです。新体制では、各図書館はサービスや蔵書の類似性などに応じて以下の5つのグループ(affinity group)に属することになるそうです。
・理論の応用と実践に関するグループ(法学、経営学など)
・物理や生命科学に関するグループ(医学、自然科学など)
・人文科学や社会科学に関するグループ(ワイドナー図書館、ラモント図書館など)
・芸術や文化に関するグループ(芸術学、建築学、音楽など)
・特殊コレクションに関するグループ(大学文書館など)
体制変更の目的は、意思決定における責任の明確化、効率的な共同化サービスの提供、図書館間のコラボレーションの促進、とされており、同大学図書館長のシェントン(Helen Shenton)氏は、新体制では「各図書館の独立性の尊重・奨励」と「サービスの共同化に向かう必要性」を両立させると話しています。
Libraries Announce New Organizational Structure (Harvard Magazine 2011/9/28付けニュース)
http://harvardmagazine.com/2011/09/new-harvard-library-structure
Letter from Provost Alan Garber
http://isites.harvard.edu/icb/icb.do?keyword=k77982&pageid=icb.page459518
Library Transition Slides: Sept. 28, 2011(新体制の組織図あり)
http://isites.harvard.edu/icb/icb.do?keyword=k77982&pageid=icb.page459516
THE HARVARD LIBRARY TRANSITION
http://isites.harvard.edu/icb/icb.do?keyword=k77982
参考:
京都大学図書館機構、ハーバード大学に研修出張中の司書による「ハーバード日記」を公開
http://current.ndl.go.jp/node/5989