Library Copyright Alliance、HathiTrust等への著作権侵害訴訟問題に対して声明を発表

2011年9月14日に、米国図書館協会(ALA)・北米研究図書館協会(ARL)・米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の各団体からなる“Library Copyright Alliance”(LCA)は、HathiTrust及び米国の5大学に対してAuthors Guild等が著作権侵害を訴えた問題について声明を発表しています。声明では、訴えが、特にフェアユースに関して法の下での図書館及びその利用者の権利を軽視するものであると批判し、HathiTrust等の集めているデジタルリソースの大部分が現在入手困難なものであり図書館の管理がなくてはいずれ失われてしまうと指摘した上で、HathiTrust等への支持を表明しているようです。

LCA Statement on Authors Guild, Inc. et al. v. HathiTrust et al. (PDF)
http://www.arl.org/bm~doc/announce_lca-agvhathitrust_14sept11.pdf

LCA Statement on Authors Guild, Inc., et al. v. HathiTrust et al. (Association of Research Librariesのウェブサイト掲載のLCAの声明文)
http://www.arl.org/news/pr/lca_agvhathi_14sept11.shtml

参考:
北米研究図書館協会(ARL)、孤児作品に関する法的・政策的問題点をまとめた文書を公表
http://current.ndl.go.jp/node/19084

HathiTrustと米国5大学が著作権侵害で著作者団体等から訴えられる
http://current.ndl.go.jp/node/19075