Library Journal誌に、米国カリフォルニア州サンタクラリタ市の公共図書館の業務委託についての記事が掲載されています。同市は2010年8月にロサンゼルス郡の図書館組織から脱退して独自の運営とすることを決め、2011年の夏から、メリーランド州に本社を置くLSSI社が運営業務を担当することとなったようです。2010年度に520万ドルだった市の図書館経費は2012年度には420万ドルに低下するとのことです。職員数はフルタイム換算で60人から約50人へと削減された一方、市内の3館合計での週の開館時間は165時間から189時間に増え、年間の資料購入費も44万ドルから75万ドルに増えるとのことです。記事では、人件費の情報が開示されていないことを問題視する見解や、外部委託の条件を厳しくするための法案提出の動きなども紹介されています。
Santa Clarita Library Opens Its Doors to LSSI as Toronto Gears Up for an Outsourcing Fight(Library Journal 2011/7/26付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/891415-264/santa_clarita_library_opens_its.html.csp
参考:
1.1.2 図書館における「民営化」
http://current.ndl.go.jp/node/14425
E716 – オレゴン州ジャクソン郡の全公共図書館,業務委託により再開館
http://current.ndl.go.jp/e716