カリフォルニア州、公共図書館の運営を民営化する際の要件を強化

米国カリフォルニア州で、2011年10月8日に、公共図書館の運営を民営化する際の要件を厳しくする州法が成立したとのことです。2019年1月までの期間、民営化をしようとする自治体にコスト削減となることを明確に示すことや人員の削減をしないこと等を求めるとともに、契約に盛り込むべき内容等が規定されているようです。同州でも図書館運営業務を行っているLSSI社は、これは財政難の自治体の選択肢を奪うものであり、図書館の閉鎖や開館時間短縮等につながるだろう、とコメントしています。

California Governor Signs Bill Imposing Stringent Requirements on Privatizing of Library Services(Library Journal 2011/10/10付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/892350-264/california_governor_signs_bill_imposing.html.csp

GOVERNOR SIGNS LIBRARY “OUTSOURCING” BILL(カリフォルニア図書館協会 2011/10/10付けのニュース)
http://www.cla-net.org/displaycommon.cfm?an=1&subarticlenbr=336

Bill Documents(カリフォルニア州議会のこの法案(AB438)についてのページ)
http://www.leginfo.ca.gov/cgi-bin/postquery?bill_number=ab_438&sess=CUR&house=B&author=williams

LSSI CEO Brad King Responds to Governor Brown Signing Assembly Bill 438(LSSI社 2011/10/10付けのプレスリリース)
http://www.lssi.com/news/CEO%20Statement%20%20–%20AB%20438%20Becomes%20Law.pdf

参考:
E1213 – 米国図書館協会による,図書館民営化の論点等をまとめた資料
http://current.ndl.go.jp/e1213