openBDプロジェクト、「openBD API(バージョン1)」の提供終了を発表

2023年7月25日、株式会社カーリルと版元ドットコムからなるopenBDプロジェクトは、「openBD API(バージョン1)」の提供を終了することを発表しました。

発表によると、書誌情報・書影を誰でも使えるAPIで提供することを目的に開始されたopenBDプロジェクトでは、版元ドットコムの会員社の提供データのほか、出版情報登録センター(JPRO)も含んでいました。2023年6月5日からJPROから版元ドットコムへのデータ配信が停止されたとし、技術的な調整が済み次第「openBD API(バージョン1)」の提供を終了するとしています。

今後、少なくとも60か月以上の期間、代替API(仮称)を提供するとし、その際は収録範囲と収録内容が変更となるとしています。

また、配信インフラの運用を担っている株式会社カーリルは、代替APIの設計など、バージョン1の提供終了がopenBDに依存しているプロジェクトにとって最小の影響となるよう努めるとしています。

「openBD API(バージョン1)」の提供終了について(openBDプロジェクト, 2023/7/25)
https://openbd.jp/news/20230725.html

「openBD API(バージョン1)」の終了によるカーリルへの影響について(株式会社カーリル, 2023/7/25)
https://blog.calil.jp/2023/07/openbd-v1-end.html

参考:
株式会社カーリル、学校向け蔵書検索サービスの無償提供を発表 [2020年04月28日]
https://current.ndl.go.jp/car/40867

E1924 – 図書館のOPACなどで書影の利用が可能なopenBD
カレントアウェアネス-E No.327 2017.06.22
https://current.ndl.go.jp/e1924