米国図書館協会(ALA)のCore Preservation Administration Interest Group(PAIG)、図書館製本に関する報告書を公開

2023年6月12日、米国図書館協会(ALA)が、部会CoreのPreservation Administration Interest Group(PAIG)が、図書館製本に関する報告書“2022 Core Library Binding Survey: A Report of Findings”を公開したことを発表しました。

2022年に開催された図書館製本の未来に関するPAIGのシンポジウムの中で話題に挙がった問題を調査するため、Coreの図書館製本調査プロジェクトチームが招集され、2022年10月にかけて調査が行われたとあります。報告書では、94機関からの回答を踏まえて調査結果が説明されています。

発表によると、製本に関する情報を全体の一部として扱っていた既存の調査とは異なり、今回の調査は保存手段としての図書館製本のみに焦点を当てているとあります。図書館製本作業が図書館内のどこで行われているか、保存手段としての図書館製本のための予算や人材の傾向がどのようなものかを詳細に調査し、現在および将来の利用に関して図書館製本担当者が抱いている懸念を特定するものであると述べられています。

Core Releases Library Binding Survey Report(ALA, 2023/6/12)
https://www.ala.org/news/member-news/2023/06/core-releases-library-binding-survey-report

2022 Core National Binding Survey: Report of Findings [PDF:38ページ]
https://alair.ala.org/handle/11213/19881

参考:
米国図書館協会(ALA)の新たな部会“Core: Leadership, Infrastructure, Futures”が2020年9月1日に発足:既存の3部会を統合 [2020年07月09日]
https://current.ndl.go.jp/car/41470

CA1439 – 資料保存に関する研修の評価-SOLINETの試み- / 村上直子
カレントアウェアネス No.268 2001.12.20
https://current.ndl.go.jp/ca1439