コミュニティに希望の種を蒔く:家庭菜園と図書館(記事紹介)

2023年6月1日付で、School Library Journal(SLJ)誌(オンライン)に、家庭菜園と図書館に関する記事“Seeding Community and Hope”が掲載されています。著者はSLJ編集長のKathy Ishizuka氏です。

記事では、家庭菜園と図書館の融合について紹介されており、公共図書館が家庭菜園や持続可能で有機的な実践を促進する上で、いかに理想的なパートナーになるかが探求されています

パンデミックや物価上昇を機に家庭菜園が人気となっており、また、新鮮な農産物が不足している食の砂漠(food deserts)では、自ら食物を栽培することは公平性と自己啓発の行為であると認知されるようになってきていると述べられています。こうした傾向は図書館でも反映されており、ワークショップの開催や必要なキットの提供等、図書館の積極的な取組が見られるとし、その事例が紹介されています。

図書館で家庭菜園プログラムを成功させるためのヒントとして、これまでの図書館の実践から得られた以下の3点が挙げられています。

・コミュニティの関心を測る
・一年を通して家庭菜園に関するプログラムを提供する
・料理と家庭菜園を結びつける

Seeding Community and Hope(SLJ, 2023/6/1)
https://www.slj.com/story/garden-education-boosts-the-environment-people-and-libraries-editorial

参考:
北米の都市図書館協議会(ULC)、“Food Justice”への図書館による対応に関するホワイトペーパーを公開 [2023年02月03日]
https://current.ndl.go.jp/car/171945

三重短期大学附属図書館、「『たね』の図書館」を実施 [2022年06月22日]
https://current.ndl.go.jp/car/46358

大学図書館でも広がる「シードライブラリー」の取り組み(米国)(文献紹介)[2020年07月22日]
https://current.ndl.go.jp/car/41570

E1654 – 愛知教育大学 図書館『種』プロジェクト
カレントアウェアネス-E No.276 2015.02.19
https://current.ndl.go.jp/e1654

E1398 – 公共図書館で“種,貸します”
カレントアウェアネス-E No.232 2013.02.21
https://current.ndl.go.jp/e1398

※本文の一部を修正しました。(2023/6/13)