ITHAKA、大学図書館の戦略についての調査報告書を公開(米国)

PorticoやJSTORを運営する非営利団体ITHAKAの調査研究部門ITHAKA S+Rが、米国の大学図書館長を対象に、大学図書館の戦略等を調査した結果をまとめた報告書“Ithaka S+R Library Survey 2010: Insights from U.S. Academic Library Directors”を公表しています。2010年秋に実施された調査への267館の回答がまとめられたもので、主な調査結果として、次のようなことが示されています。
・回答者の多くは、利用者ニーズへの対応や最適な資料管理について、自館の戦略が十分でないとしている。
・今後優先する機能としては、資料の収集・保存よりも、研究・教育の支援をあげた回答の方が多かった。
・図書館長は、図書館が情報発見プロセスのスタート地点として利用者から見られるということが戦略的に重要と考えている。
・紙媒体の雑誌については、購読中止や保管施設への移送が行われるようになっている。

Ithaka S+R Library Survey 2010 Findings Released (ITHAKA 2011/4/5付けの発表)
http://www.ithaka.org/about-ithaka/announcements/ithaka-s-r-library-survey-2010-findings-released

Ithaka S+R Library Survey 2010: Insights from U.S. Academic Library Directors(本文)
http://www.ithaka.org/ithaka-s-r/research/ithaka-s-r-library-survey-2010/insights-from-us-academic-library-directors.pdf