文化庁、東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援事業(文化財レスキュー事業)の実施へ

2011年3月31日に、文化庁が、東北地方太平洋沖地震によって被災した動産文化財(美術工芸品等)を中心に緊急に保全するとともに、我が国の貴重な文化財の廃棄・散逸を防止するため、「東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援事業」(文化財レスキュー事業)を実施すると発表しました。報道発表資料によると、事業の内容は、地震等による直接の被災や、被災地各県内の社寺、個人及び博物館・美術館・資料館等の保存・展示施設の倒壊又は倒壊等の恐れ等により、緊急に保全措置を必要とする文化財等について、救出し、応急措置をし、当該県内又は周辺都県の博物館等保存機能のある施設での一時保管を行うというもののようです。対象となる文化財等は、国・地方の指定等の有無を問わず、当面、絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書、考古資料、歴史資料、有形民俗文化財等の動産文化財及び美術品を中心とするとのことです。なお、同事業は2011年4月1日から2012年3月31日までとのことです。

東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援事業(文化財レスキュー事業)について (文化庁 2011/3/31付けの報道発表)
http://www.bunka.go.jp/bunkazai/tohokujishin_kanren/pdf/bunkazai_rescue_jigyo.pdf

※2011-06-30追記
2011年6月30日時点では、上記のURLからのリンクがつながりません。下記のURLから同名の文書にアクセス可能です。
http://www.bunka.go.jp/bunkazai/tohokujishin_kanren/pdf/bunkazai_rescue_jigyo_ver04.pdf