Googleブックス(Googleブック検索)をめぐる訴訟の和解案については、2010年2月にニューヨーク南地区連邦地方裁判所で公聴会が開催された後、判事の判断が示されていませんでしたが、2011年3月22日に、判事が和解案を認めないという判断を示した模様です。裁判所の文書では、「書籍のデジタル化とユニバーサルなデジタル図書館の創設は多くの人に恩恵をもたらすであろうが、この和解案では行き過ぎとなるであろう」とされています。
Google Book Search和解問題ついに裁判所判断が出る、Chin判事「和解はフェアではなく、認めない」(hon.jp 2011/3/23付けの記事)
http://hon.jp/news/1.0/0/2228/
(ニューヨーク南地区連邦地方裁判所による文書)
http://www.nysd.uscourts.gov/cases/show.php?db=special&id=115
Court rejects Google Books settlement(CNET News 2011/3/22付けの記事)
http://news.cnet.com/8301-13577_3-20045967-36.html#ixzz1HMTCX6AE
参考:
CA1702 – 動向レビュー:Google Book Searchクラスアクション(集合代表訴訟)和解の動向とわが国の著作権制度の課題 / 鳥澤孝之
http://current.ndl.go.jp/ca1702
E991 – Googleブックス訴訟の和解案,修正により対象範囲が縮小される
http://current.ndl.go.jp/e991
Googleブックス和解案の成否を決める公聴会が開催されるも、判事の決定は後日に
http://current.ndl.go.jp/node/15817