Googleブックスをめぐる訴訟の修正和解案についての意見提出・離脱表明などの期限(2010年1月28日)を前に、『ゲド戦記』などの作品で知られるル・グウィン(Ursula K. Le Guin)氏が、和解案に反対する内容の請願書(petition)を作成し、約300名の作家の署名を集めているとのことです。請願書は、和解案の当事者である著作者団体Authors Guildが米国の全ての作家を代表しているわけではないこと、「オプト・アウト」方式に問題点があることなどを指摘し、和解案の対象から米国を外すよう訴える内容です。ル・グウィン氏はGoogleブックス問題をめぐり、2009年12月にAuthors Guildを脱退しています。
Ursula Le Guin leads revolt against Google digital book settlement(2010/1/22付けGuardian.co.ukの記事)
http://www.guardian.co.uk/books/2010/jan/22/ursula-le-guin-revolt-google-digital
Ursula K. Le Guin(ル・グウィン氏のサイト。請願書の文面、署名した作家のリストあり)
http://www.ursulakleguin.com/UKL_info.html
Le Guin Resigns from Authors Guild over Google Deal(2009/12/23付けPublishers Weeklyの記事)
http://www.publishersweekly.com/article/CA6712803.html
参考:
CA1702 – 動向レビュー:Google Book Searchクラスアクション(集合代表訴訟)和解の動向とわが国の著作権制度の課題 / 鳥澤孝之
http://current.ndl.go.jp/ca1702
E991 – Googleブックス訴訟の和解案,修正により対象範囲が縮小される
http://current.ndl.go.jp/e991