2010年12月29日付けの米国議会図書館(LC)のニュースに、LCが選ぶ2010年の電子情報保存事業の進展トップ10が掲載されています。これは、LCの電子情報保存事業のページ“digitalpreservation.gov”に掲載されたイベントや出来事等の中から選ばれたもので、LCに関連するものが多くなっているものの、世界の他機関での活動もカバーしているとのことです。取り上げられた内容は以下のとおりです。
(1) LCがTwitterの保存を開始
(2) ブルーリボン・タスクフォースが、持続可能なデジタル保存とアクセス問題に関する最終報告書を刊行
(3) Mementoプロジェクトが2010年の「デジタル保存アワード」を受賞
(4) 全米デジタル情報基盤整備・保存プログラム(NDIIPP)がデジタル情報保存に対する意識を高める動画を公開
(5) 国家デジタル管理連盟“National Digital Stewardship Alliance”(NDSA)やLOCKSS、Hathi Trust等の協同事業が拡大
(6) 欧州のPlanetsプロジェクトがタイムカプセル等の試みで注目を集める
(7) LCがパーソナル・アーカイビング・デーでアウトリーチ活動を行う
(8) 地理空間データの保存が注目を集める
(9) 米国連邦政府各機関でデジタル化のガイドライン作成が進展
(10) 文化遺産に対するデジタル・フォレンジックの導入
The Top 10 Digital Preservation Developments of 2010 (2010/12/29付け LCのニュース)
http://www.digitalpreservation.gov/news/2010/20101229news_article_top10stories.html
参考:
E1042 – 米国議会図書館,Twitterの全公開ツイートを保存へ
http://current.ndl.go.jp/e1042
「持続可能なデジタル保存」に向けて:ブルーリボン・タスクフォースが最終報告書を公表
http://current.ndl.go.jp/node/15884
ブラウザでウェブサイトの過去の情報を表示する“Memento”プロジェクトが2010年の「デジタル保存アワード」を受賞
http://current.ndl.go.jp/node/17230
米国議会図書館、デジタル情報の保存管理を行う“National Digital Stewardship Alliance”を結成
http://current.ndl.go.jp/node/16604
CA1597 – 動向レビュー:電子ジャーナルのアーカイビング-海外の代表的事例から購読契約に与える影響まで- / 後藤敏行
http://current.ndl.go.jp/ca1597
E1056 – 現在のデジタル情報が未来に利用可能かタイムカプセルで検証
http://current.ndl.go.jp/e1056
米国議会図書館、個人の資料保存にアドバイスをする「パーソナル・アーカイビング・デー」を開催
http://current.ndl.go.jp/node/16135
地理空間データの長期保存に関する情報センター(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/16297
デジタルフォレンジックと文化遺産コレクションにおけるボーンデジタルコンテンツ(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/17302