ハーバード大学図書館長ダーントン氏、Googleに対して米国デジタル公共図書館への協力を期待

2010年11月23日付けのNew York Review of Booksのブログに、ハーバード大学図書館長のダーントン(Robert Darnton)氏が“How Google Can Save America’s Books”と題した記事を掲載しています。記事では、米国デジタル公共図書館(Digital Public Library of America:DPLA)の設立に向けた展望が語られています。(なお、カレントアウェアネス-E181号に掲載しました「E1105 – ハーバード大学図書館長,「全米デジタル図書館」を語る」では、「全米デジタル図書館」(National Digital Library)と表記しています。)ダーントン氏は、諸外国でも国立のデジタル図書館が進展していること、米国では資金面よりも法的な問題がDPLA実現の障害となっているが、学術書の著者である研究者らは、自分たちの著作がデジタル化されることで広く利用されるならば、著作権に関する補償は受け取らないかもしれないということ、Googleに対してはDPLAへの協力を求めること等を述べているようです。

How Google Can Save America’s Books (2010/11/23付け New York Review of Booksのブログ記事)
http://www.nybooks.com/blogs/nyrblog/2010/nov/23/how-google-can-save-americas-books/

参考:
E1105 – ハーバード大学図書館長,「全米デジタル図書館」を語る
http://current.ndl.go.jp/e1105