逐次刊行物コンテンツ提供の独占を巡り、EBSCO社とGale社が対立

2大データベース企業、EBSCO社とGale社の対立が議論を呼んでいます。発端は、Gale社が逐次刊行物のフルテキスト提供におけるEBSCO社の独占的立場を糾弾する、図書館関係者に宛てたの公開書簡です。この書簡で同社は、「1つの情報プロバイダが逐次刊行物コンテンツを囲い込むやり方は、ライセンス料の高騰に繋がりかねず、正しくない。情報へのアクセスを制限することは図書館の理念に反する」というように、EBSCO社の姿勢を批判しました。一方EBSCO社は、「1つのデータベースに重要な刊行物を集約することは、ベンダーとの複数契約を回避し、図書館が費用を節約することに繋がる。私たちは、図書館を支援するというGale社の主張に同意する」と反論しています。この両者の対立に対し、米国図書館協会の機関誌“American Libraries”は、「1つ確かなことは、ライブラリアンは、EBSCO社の独占権がどのように図書館の予算に影響するのかを注視することである」としています。

EBSCO, Gale Spar Over Exclusivity
– American Libraries 2010/1/26付けの記事
http://americanlibrariesmagazine.org/news/01262010/ebsco-gale-spar-over-exclusivity

An open letter to the library community(Gale社の公開書簡)
http://www.gale.cengage.com/fairaccess/index.htm

EBSCO’s Response to Gale’s “Open Letter”(上記書簡に対するEBSCO社の回答)
http://www.ebscohost.com/special/temp01-2010/EP-Response-to-Gale.pdf