OCLCのMichalko氏による、オーストラリアと日本の図書館環境についてのブログ記事

OCLCのRLGプログラムのvice presidentであるJames Michalko氏が、2009年11月にオーストラリアと日本での会議に参加した後の、両国の図書館環境などについての感想をブログに掲載しています。オーストラリアでは、情報探索システム“Trove”に見られるように、オーストラリア国立図書館(NLA)がリーダーシップとサービスインフラの提供を行っており、それが図書館界からも概ね歓迎されているとする一方、日本では、米国と状況が似ており、国の機関が国レベルでの共通インフラを提供しておらず、また、図書館の将来ビジョンも示していないとしています。したがってイノベーションは個々の機関のアドホックな連携により生まれているが、取組みの持続性が不確定なことや、熱意を持った個人が負担を引き受けているという問題があるとしています。そうしたことを指摘したうえで、国立国会図書館(NDL)のデジタル化事業や大学間連携の取組みなどについて言及し、これらの活動により、国レベルのサービスインフラが実現されるかもしれないとしています。

We’re more Japanese than we are Australian…(2009/11/29付けHangingtogetherの記事)
http://hangingtogether.org/?p=753