2012年4月16日~18日に米国オハイオ州で開催されたOCLCのGlobal Council Meetingで、第2日目に、OCLCの副社長であるRobin Murray氏及びJim Michalko氏による“Linked Open Data”と題した講演が行われました。その様子について、LYRASISのPeter E. Murray氏が自身のブログでレポートしています。講演では、Linked DataによるWorldCatのデータの公開に向けたOCLCの取組について紹介され、特に後半ではMichalko氏が権利関係の話題を提供したそうです。レポートからは、OCLCがデータ公開について積極的に捉えていること(“opportunity than threat”)や、公開されるデータには営利目的でも自由に利用可能なODC-BYライセンス(VIAFでも採用)の採用が検討されていることなどが伺えます。講演後には、CC0ライセンス(パブリックドメイン)を採用しているEuropeanaにデータを提供する際の問題についても議論されたそうです。講演映像や資料は後日OCLCのサイトで公開される予定とのことです。
WorldCat May Become Available as Library Linked Data under ODC-BY(Disruptive Library Technology Jester 2012/4/19付け記事)
http://dltj.org/article/worldcat-lld-may-become-available-under-odc-by/
OCLC Global Council Meeting – Agenda(PDF:4ページ)
http://www.oclc.org/content/dam/oclc/forms/en/april-gc-agenda.pdf
ODC-By v1.0
http://opendatacommons.org/licenses/by/1.0/
参考:
バーチャル国際典拠ファイル(VIAF)がOCLCに移管、今後はOCLCのサービスに
http://current.ndl.go.jp/node/20553
OCLC、FASTに収録された160万件の件名データをLinked Dataとして公開
http://current.ndl.go.jp/node/19743
E1240 – 図書館によるLinked Dataの活用へ向けたW3Cのグループの提言
http://current.ndl.go.jp/e1240