独Walter de Gruyter社、新しいOA出版モデルを発表

ドイツの学術出版社Walter de Gruyter社が、新しいオープンアクセス出版モデル“de Gruyter Open Library”を発表しました。基本的には、1記事(書籍の場合は1章)あたり1,750ユーロでその記事をオープンアクセス化するというオープンアクセス・オプションなのですが、このオプションによって得られる収入が採算ラインの20%以上に相当した場合には、その比率分(=オープンアクセス・オプションでまかなわれた分)、雑誌・書籍の購読料を値下げするという仕組みが採用されています。

Walter de Gruyter – Open Access – Open Library
http://www.degruyter.de/cont/glob/openAccess.cfm

08 Apr 2009付けInformation World Reviewの記事
http://www.iwr.co.uk/information-world-review/news/2240093/innovative-open-access-model

参考:
CA1684 – オープンアクセス・オプションとその被引用に対する効果 / 時実象一
http://current.ndl.go.jp/ca1684
英国RIN、オープンアクセス出版の費用負担に関するガイドを刊行
http://current.ndl.go.jp/node/12316
E237 – 最良の学術雑誌ビジネスモデル <文献紹介>
http://current.ndl.go.jp/e237