研究データ

データリポジトリの認証機関CoreTrustSeal、新しい認証要件のドラフト版を公開

2019年8月6日、データリポジトリの認証機関“CoreTrustSeal”は、新しい認証要件のドラフト版“CoreTrustSeal Draft Requirements 2020–2022”を公開しました。2019年3月から実施していた公開レビューへのフィードバック等を反映して旧版の改訂を行ったもので、2019年10月末までの最終版公開が予定されています。

ドラフト版以外にも、旧版からの改訂履歴を示したバージョンや、寄せられたフィードバック及びCoreTrustSealからの回答をまとめたファイルが公開されています。また、今後CoreTrustSeal側が改訂に際し行った評価・決定プロセス等に関するレポートや、“Core Trustworthy Data Repositories Extended Guidance”、“Glossary”の更新版も順次公開するとあります。

【イベント】東京大学主催「データ活用社会創成シンポジウム」(9/2・東京)

2019年9月2日、東京大学浅野キャンパスにおいて、東京大学未来社会協創推進本部データプラットフォーム推進タスクフォースの主催により「データ活用社会創成シンポジウム」が開催されます。

あらゆる分野と地域で誰もがデータを最大限に利活用できる「データ活用社会」の創成には、大学・研究機関をハブとした基盤環境の整備と人的環境の形成を全国レベルで促進することが重要であるという認識の下、米国ミシガン大学での取り組みや国内の最先端基盤環境、様々な地域や分野でのデータ利活用の取り組みの講演とパネルディスカッション等が行われます。参加費は無料ですが、参加には事前参加登録が必要で定員は250人です。また、データ活用事例に関するポスター発表も募集されています。

当日の主なプログラムは次のとおりです。

○基調講演“The Role of Data Science in a University and in Society”
Professor H.V.Jagadish(Michigan Institute of Data Science Director)

○講演「データ活用社会創成プラットフォームについて」
中村宏氏(東京大学総長特任補佐)

京都大学図書館機構、図書系職員海外調査研修(平成30年度)報告書「ドイツおよびオランダにおける研究データ管理サービスの現状とデジタルアーカイブの活用について」を公開

2019年8月9日、京都大学図書館機構が京都大学若手人材海外派遣事業「ジョン万プログラム(職員派遣)」による研修の成果報告書「ドイツおよびオランダにおける研究データ管理サービスの現状とデジタルアーカイブの活用について」を公開しました。

【図書館機構】図書系職員海外調査研修(平成30年度)報告書を公開しました(京都大学図書館機構,2019/8/9)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1382880

ドイツおよびオランダにおける研究データ管理サービスの現状とデジタルアーカイブの活用について : 平成30年度京都大学若手人材海外派遣事業ジョン万プログラム(職員派遣)による海外派遣研修報告書
http://hdl.handle.net/2433/243323

EBSCO社、アーカイビング・デジタル保存・長期データ管理へ対応するためArkivum社と提携

2019年8月1日、EBSCO社は長期的データ管理・デジタル保存のためのソフトウェアやサービス等を提供するArkivum社と提携したことを発表しました。

両社はこの提携について、長期にわたって研究データや機関の記録、デジタル資産を利用しやすく、アクセス性を向上させ、最適化することにより、機関の価値を拡大する戦略的な提携である、としています。この提携の中では、ウェブスケールディスカバリサービスEBSCO Discovery Service(EDS)を含むEBSCO社のSaaS(Software as a Service)型ポートフォリオと各国の著名な機関でも使用されている統合長期データ管理ソリューションArkivum Perpetuaが活用される予定です。

EDSとデータ保護・デジタル保存・記録保持等の機能を有したArkivum Perpetuaの統合により、ソリューション全体にわたって収録コンテンツはシームレスに発見・アクセス可能になるとともに、他機関のリソースや資料とともに発見可能になる予定です。EDSを介して貴重なアーカイブコンテンツを発見し、Arkivum Perpetuaでそのようなコンテンツを表示・利用するという「ワンストップショップ」型のサービスを提供するものである、としています。

研究データ同盟(RDA)、デジタル人文学分野の研究者・サービスプロバイダを対象にRDAの関連情報をまとめた報告書を公開

2019年7月30日、研究データ同盟(RDA)が、報告書“The Research Data Alliance and the Humanities”を公開しました。

主に欧州のデジタル人文学分野の研究者・サービスプロバイダを対象に、同分野と関係するRDAの基本的な情報を提供することで、彼らがRDAの成果を享受し、RDAの活動への関与を増大させることを目的に、オランダの学術情報の収集・提供機関であるData Archiving and Networked Services(DANS)が作成した報告書です。

報告書では、RDAの概要、人文学の現状と特殊性、人文学の研究者・実務者・サービスプロバイダに関係するRDAのInterest Group(IG)・Working Group(WG)・提言・成果の観点からRDAが同分野に提供する機会を提供するほか、欧州人文学デジタル研究基盤(DARIAH)や言語分野の研究インフラCLARINとの連携について取り上げています。

カナダ研究図書館協会(CARL)・カナダ研究知識ネットワーク(CRKN)、Dataciteのナショナルコンソーシアム創設に関し調査を行っていると発表

2019年7月31日、カナダ研究図書館協会(CARL)とカナダ研究知識ネットワーク(CRKN)は、Dataciteのナショナルコンソーシアム創設に関し、調査を行っていると発表しました。

カナダ国家研究会議(National Research Council of Canada)の支援を受け、DataciteによりDOIが付与されたカナダの研究成果は40万以上あり、2018年だけでも5万7,000を超しますが、この取組が2020年1月1日をもって終了することを受けてのものです。

CARLとCRKNではコミュニティを支援するため、CRKNがライセンスと支払いに関する支援を行ない、研究データ管理に関するプロジェクトCARL・Portageの“Network of Expertise”(研究データ管理のためのリソース開発やアドバイスを実施する事業)を活用する、その基盤にDataciteを組み込んだ持続可能なモデルを研究するとしています。

米・Ithaka S+R、学術図書館と連携したデータの利活用に関する2件の研究プロジェクト計画を発表

米・Ithaka S+Rは、2019年7月29日付けのブログ記事において、学術図書館と提携したデータの利活用に関する2件の研究プロジェクトを計画しており、プロジェクトに加わる学術図書館を募集していることを発表しました。

1件目は、学部レベルの社会科学におけるデータを用いた教育に関するプロジェクト“Teaching with data”です。社会科学分野の学部レベルの講師に対してインタビューを実施し、適切なデータセットを見つけ、学生によるデータの操作、理解、視覚化を援助するツールを特定することへのニーズを調査するものです。

2件目は、ビッグデータ研究支援に関するプロジェクト“Supporting big data research”です。学術図書館との連携により、ビッグデータとデータサイエンスの方法論の利用に関する研究支援のニーズを調査するものです。

Ithaka S+Rは、ワークショップ等でプロジェクト参加館へ研究手法を指導した後、各組織へ調査の所見に関するレポートを提出させ、集めたデータの総合的な分析に基づく報告書を公表する予定です。

出版社向けのデータポリシー実装のための実践的な助言(記事紹介)

2019年7月26日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)は、出版社向けにデータポリシー実装のための実践的な助言を紹介したブログ記事“Implementing a data policy: a how-to guide for publishers”を公開しました。

同記事はデータリポジトリDryadのBoard of DirectorsであるFiona Murphy氏らにより執筆されています。近年、オープンデータやデータの“FAIRness”に関して、様々な国際的なイニシアチブや出版社がポリシー、プロトコル等を展開していることを背景に、こうしたリソースから得られた出版社向けの実践的な助言を行うという内容です。

記事では以下の6点がデータポリシー実装に当たって実践的な方法として挙げられています。

オランダの科学技術情報ゲートウェイ“NARCIS”、公開されているオープンアクセス(OA)の学術出版物が70万点に

2019年8月1日、オランダの学術情報の収集・提供機関であるData Archiving and Networked Services(DANS)は、運営する科学技術情報ゲートウェイ“NARCIS”で公開されているオープンアクセス(OA)の学術出版物が70万点となったと発表しています。

内訳は、論文28万7,000点、報告書14万点、学位論文8万2,000点以上、会議論文2万9,000点、本の一部が2万1,000点等となっています。出版物は、オランダの大学及びオランダ科学研究機構(NWO)、オランダ王立芸術科学アカデミー (KNAW)、オランダ文化遺産局(RCE)といった研究機関37機関からのものです。

その他、OAでないものの125万点以上の学術出版物の要旨に加え、15のデータアーカイブ由来の23万点のデータセット、7万点の研究概要、6万1,000人の研究者・3,000の研究機関の概要も調べることができます。

米国の研究大学におけるデータ・ライブラリアンの配置状況(記事紹介)

米・Ithaka S+Rは、2019年7月29日付けのブログ記事において、米国の研究大学におけるデータ・ライブラリアンの配置状況を紹介した記事を公開しました。

記事では、米国のR1(最高度の研究活動を行う博士号授与機関)に分類される131大学について、ウェブサイトで公開された情報を基に、主としてデータサービスに従事する図書館員の数を調査したことが報告されています。調査の結果として、R1大学のうち約4分の1がデータサービス専任の図書館員を置いていないこと、データサービス専任の図書館員を1人だけ置く大学が同じく約4分の1程度であったこと、3分の1程度の大学は2人から3人のデータ・ライブラリアンの小チームを置いていること、4人から10人の規模の大きいデータ・ライブラリアンのチームを置く大学は少数に留まること、データサービス専任スタッフの平均人数は2人強であったこと、などが紹介されています。

Counting Data Librarians(Ithaka S+R,2019/7/29)
https://sr.ithaka.org/blog/counting-data-librarians/

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