研究データ

E1926 - JSTオープンサイエンス方針の策定について

科学技術振興機構(JST)は,2017年4月1日付で「オープンサイエンス促進に向けた研究成果の取扱いに関するJSTの基本方針」及び「同運用ガイドライン」を公表した。これは,国際的にオープンサイエンスに関する議論が高まる中,JSTとしても,JSTの研究開発から創出された成果の取扱いについて方針を策定し研究実施者に対して示す必要があるとの認識から,半年以上の時間をかけて議論し策定したものである。本稿では,その背景・経緯・今後の展望等について述べる。

カナダ研究図書館協会、研究データ管理のプラットフォーム“Federated Research Data Repository”のbeta版を公開

2017年6月16日、カナダ研究図書館協会(CARL)の研究データ管理(RDM)に関するプロジェクト“Portage”は、学術・産業部門の研究者向けに計算機システムサービスとインフラを提供している“Compute Canada”と共同で行っているカナダの研究データの管理と発見のためのプラットフォーム“Federated Research Data Repository ”(FRDR) の開発に向けた作業がbeta版のテストに移行したと発表しています。

テストでは多様な利用者が様々なデータセットを登録することで行なわれ、ユーザーインターフェイスやソフトウェアの基本性能が評価されます。

また、データリポジトリに詳しい利用者からの意見も集められます。

Compute Canada and CARL-Portage Announce Start of Beta Testing Stage in FRDR Development(CARL,2017/6/16)
https://portagenetwork.ca/news/frdr-beta-testing/

米国の全国医学図書館ネットワーク、研究データ管理の学習ポータル“NNLM RD3: Resources for Data-Driven Discovery”を公開

2017年6月8日、米国の全国医学図書館ネットワーク(National Network / Libraries of Medicine:NN/LM)が“NNLM RD3: Resources for Data-Driven Discovery ”を公開したと発表しています。

図書館員、情報専門家、図書館情報学の学生等が、科学研究における研究データのライフサイクルを通じて、研究データマネジメント(RDM)について学び、議論する場として作られたもので、米国国立医学図書館(NLM)とマサチューセッツ大学医学部図書館によって図書館員向けに開発された“eScience Portal”をもとに開発されました。

入門書(データリテラシー、物理学、生命科学、工学)、専門性開発に関するイベント、RDMの主要な構成要素(RDM、ストレージ、共有)に関する情報が搭載されています。

THORプロジェクト、同事業の中間報告書を公開

2017年6月5日、THORプロジェクトが、同事業の中間報告書“Interim Business Plan for Sustaining the THOR Federated PID Infrastructure and Services”を公開したと発表しています。

この間の、持続可能性の実現に向けてのアプローチや、永続的識別子の持続可能性やサービスの一般化に影響を与える要因についての議論を概観しています。

また、永続的識別子サービスの長期にわたる持続可能性に関する課題の中心と考えたいくつかの未解決の問題も示されており、今後のプロジェクトの進展のなかで出した解決策については、最終報告書で公開する予定としています。

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、研究データ管理のための教材「RDMトレーニングツール」を公開

2017年6月6日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、「RDMトレーニングツール」を公開しました。

これは、JPCOARの研究データタスクフォースが作成した研究データ管理のための教材です。全7章で構成されていて、各章では「データ管理計画」「保存と共有」「組織化、文書化、メタデータ作成」「ポリシー」「研究データ管理サービスの設計」などが解説されています。スライド形式の資料となっていますが、すべてのスクリプトをひとつにまとめたWord形式のファイルも公開されています。

お知らせ一覧(JPCOAR)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/?page_id=49#_href_114
※「2017年6月6日 「RDM」トレーニングツールの公開」とあります。

RDMトレーニングツール(JPCOAR)
http://id.nii.ac.jp/1458/00000023/

SPARC Europeと英・Digital Curation Centre、欧州のオープンデータ・オープンサイエンス方針に関する新たな報告書を公開

2017年5月31日、SPARC Europeと英・Digital Curation Centre(DCC)が、欧州(EU28か国及び欧州経済領域・欧州研究領域参加国)におけるオープンデータ・オープンサイエンス方針を分析した新たな報告書、”An Analysis of Open Data and Open Science Policies in Europe, May 2017”を公開しました。

SPARC EuropeとDCCは欧州のオープンデータ・オープンサイエンス方針に関する報告書を2017年3月にも公開しており、今回の報告書は一連の調査結果の第2弾にあたります。今回の報告では、欧州におけるオープンデータ・オープンサイエンス方針のタイプの分析や、作成過程、それぞれの特徴に関する分析等を行っているとのことです。

An Analysis of Open Data and Open Science Policies in Europe, May 2017(SPARC Europe)
http://sparceurope.org/download/1654/

国立情報学研究所と物質・材料研究機構、データプラットフォームの研究開発に関する覚書を締結

2017年6月1日、国立情報学研究所(NII)と物質・材料研究機構(NIMS)が、データプラットフォームの研究開発に関する覚書を締結したと発表しています。

研究成果を適切に保存・管理し、研究データの利活用を高め、イノベーションを可能にするデータプラットフォーム構築のための研究開発での連携や協力を行なうとともに、こうした取り組みを通じて日本のオープンサイエンスの推進に貢献することを目的としています。

国立情報学研究所と物質・材料研究機構が連携・協力の覚書締結/データプラットフォームの研究開発で(NII,2017/6/1)
http://www.nii.ac.jp/news/release/2017/0601.html

国立情報学研究所と物質・材料研究機構が連携・協力の覚書締結(NIMS,2017/6/1)
http://www.nims.go.jp/news/press/2017/06/201706010.html

Zenodo、搭載データのDOIによるバージョン管理を開始

2017年5月30日、欧州原子核研究機構(CERN)とOpenAIREが開発した、研究成果共有のためのリポジトリ“Zenodo”が、搭載データのDOIによるバージョン管理の開始を発表しています。

Zenodoに最初にデータを登録した際に、特定のバージョンのDOI(Version DOI)とそのデータの全てのバージョンを示すDOI(Concept DOI)の2つが付与され、その後、新しいバージョンのデータを登録するごとにDOIが付与されます。

これにより、公開した後のデータの編集・更新が可能となるほか、“Version DOI”及び“Concept DOI”を用いた引用が可能となります。

2017年5月30日以前に登録したデータを、バージョン管理に対応させるためには、データの更新が必要ですが、複数の版を個別のレコードとして登録している場合は、Zenodoへのメールでの連絡が必要です。

国立大学図書館協会、「オープンアクセスへの取り組み状況に関する実態調査」報告書を公表

2017年5月26日、国立大学図書館協会は同協会のオープンアクセス委員会が作成した「オープンアクセスへの取り組み状況に関する実態調査」報告書をウェブサイトで公開しました。

この報告書は国立大学図書館協会に加盟する92機関を対象に、2016年12月25日から2017年1月20日にかけて実施された質問紙調査に基づくもので、80機関から回答が寄せられたとのことです。機関リポジトリについて、学位論文(博士)の公表について、ID管理について、オープンアクセス(OA)への取り組みについて、研究データについて、デジタルアーカイブについて、OAに関連する外部組織への関与について、等の設問に会する回答結果がまとめられています。

「オープンアクセスへの取り組み状況に関する実態調査」報告書(国立大学図書館協会)
http://www.janul.jp/j/projects/oa/OA_report_201703.pdf

国立情報学研究所、「サンプル名刺データ」の提供を開始

2017年5月23日、国立情報学研究所(NII)はSansan株式会社と提供し、同社の所有する名刺情報のサンプルデータを「Sansanデータセット」として研究用に無償提供することを発表しました。

同データに含まれるのはSansan株式会社が2016年に開催したデータサイエンティスト向け分析コンテストで使用した、サンプル名刺をスキャンした画像データ3841枚分とのことです。いずれも架空の名刺であり、特定の企業や個人につながる情報や人物を特定できる個人情報は一切含まれていないとされています。データはNIIの情報学研究データリポジトリ(IDR)を通じて提供されます。

「サンプル名刺データ」を研究用データセットとして無償提供開始(NII ニュースリリース、2017/5/23付け)
http://www.nii.ac.jp/news/release/2017/0523.html

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