米国図書館協会（ALA）の部会“Core: Leadership, Infrastructure, Futures”が刊行する“Information Technology and Libraries”（ITAL）誌の44巻1号に、2023年に起きた英国図書館（BL）に対するランサムウェア攻撃に関する論文“The 2023 Rhysida Ransomware Attack on the British Library: Prioritisation, Expertise, and Funding Issues”が掲載されています。著者は、アイルランドのシャノン工科大学のFrank Houghton氏等です。
2023年10月下旬にBLに対して行われたランサムウェア攻撃について、同館のオンラインセキュリティシステムの欠陥をもたらした要因を、資金面や技術面から考察しています。また、今後、図書館への同様の攻撃を防ぐため、この攻撃について分かっていることや、ネットワークへの侵入を防ぐ方法についても説明しています。
Houghton, Frank； Winterburn, Michael; Ken, Oakley. The 2023 Rhysida Ransomware Attack on the British Library: Prioritisation, Expertise, and Funding Issues. Information Technology and Libraries. 2025, 44(1).
https://doi.org/10.5860/ital.v44i1.17112
参考：
E2700 ― 英国図書館へのサイバー攻撃に関する報告書
カレントアウェアネス-E No.480 2024.05.30
https://current.ndl.go.jp/e2700
