米・連邦議会の下院、博物館・図書館サービス機構や図書館サービス及び技術法関連予算を含む予算案を可決

2017年9月14日、米・連邦議会の下院が、博物館・図書館サービス機構(IMLS)の活動や図書館サービス及び技術法(LSTA)や教育省の“Innovative Approaches to Literacy”に基づく児童・生徒のリテラシー向上プログラム支援事業への支出を2017年度レベルで維持することや国立医学図書館(NLM)への600万ドルの支出を含む予算案を可決しました。

9月21日付けのLibrary Journal(LJ)誌(オンライン)の記事によると、9月7日の、IMLSへの予算を400万ドル増額する予算案の上院歳出委員会の通過に続くものです。上院労働・健康福祉・教育・教育及び関連機関小委員会によって承認された同予算案では、IMLSの予算額を2億3,500万ドルとしており、今後上院で審議され、可決した場合、両院間で予算額について調停することになります。

また、同記事では、9月30日までに予算案が両院を通過することは難しい情勢で、その場合は、10月1日の政府閉鎖を避けるために、現在と同レベルの暫定予算を支出する両院共同での「継続決議」が議決される必要があるとの、米国図書館協会(ALA)ワシントン事務所の見解が紹介されています。

H.R.3354 – Department of the Interior, Environment, and Related Agencies Appropriations Act, 2018(CONGRESS.GOV)
https://www.congress.gov/bill/115th-congress/house-bill/3354

Committee Approves FY2018 Labor, HHS & Education Appropriations Bill(上院歳出委員会,2017/9/7)
https://www.appropriations.senate.gov/news/majority/committee-approves-fy2018-labor-hhs-and-education-appropriations-bill

House Approves IMLS, LSTA, IAL Funding for FY18(LJ,2017/9/21)
http://lj.libraryjournal.com/2017/09/budgets-funding/house-approves-imls-lsta-ial-funding-for-fy18/

参考:
米・トランプ政権、2018年度の予算教書を提出:IMLS、NEA、NEH、CPBの廃止にむけた予算を計上
Posted 2017年5月24日
http://current.ndl.go.jp/node/34033

Gale社と米国図書館協会、米・2018会計年度予算案を受け、国会議員向けのアドヴォカシー活動を開始
Posted 2017年4月3日
http://current.ndl.go.jp/node/33770