E560 – NDL,『スマトラ沖地震・津波による文書遺産の被災と復興支援‐平成17年度国立国会図書館公開セミナー記録集‐』を刊行

カレントアウェアネス-E

No.93 2006.10.18

 

 E560

NDL,『スマトラ沖地震・津波による文書遺産の被災と復興支援‐平成17年度国立国会図書館公開セミナー記録集‐』を刊行

 

 国立国会図書館(NDL)は,平成17年12月に開催した公開セミナー「スマトラ沖地震・津波による文書遺産の被災と復興支援」(E420参照)の記録集『スマトラ沖地震・津波による文書遺産の被災と復興支援‐平成17年度国立国会図書館公開セミナー記録集‐』(図書館研究シリーズNo.39)を社団法人日本図書館協会から刊行するとともに,10月10日,ウェブサイト「Current Awareness Portal」に全文を掲載した。

 2004年12月にインドネシア・スマトラ島沖で発生した地震とそれに伴う津波は,インド洋沿岸地域に甚大な被害をもたらした(E282参照)。被災から1年後に開催した同セミナーでは,国際図書館連盟(IFLA)が推進する資料保存コア活動(IFLA/PAC),および被災地であるインドネシア・スリランカにおける復興状況・活動(CA1570参照)について,それぞれ報告・紹介が行われた。本書ではこれらの講演・報告のほか,被災地や被災状況を写した報告スライドや参加者との質疑応答も収録されている。

スマトラ沖地震・津波以降も,自然災害が世界各地を襲っており,図書館もその災禍に巻き込まれている(E369E516参照)。この記録集は,災害に対する理解を深めるとともに,被災した資料への対処や防災計画等,図書館資料を含む文書遺産を守るために必要な知識・情報を共有して行く上で参考となる報告書となっている。

Ref:
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/series/category.php?categoryid=24
E282
E369
E420
E516
CA1570