歴史資料や文化遺産をデジタル化する意義とは?

2007年3月10日付の“New York Times”紙に、デジタル化される資料/されない資料という振り分けが、将来の世代への歴史的資料や文化遺産の継承において与える影響について、紹介している記事が掲載されています。現時点では、貴重な資料であっても、技術や著作権や資金などの問題で、デジタル化できる資料の量には限りがあり、デジタル化されなかった貴重な資料が、「なかったもの」として将来へ継承されない危険があると指摘しています。例えば米国議会図書館(LC)では、資金の問題から、1億3,200万点ある資料のうち、近い将来デジタル化が見込まれているのはほんの10%に過ぎないとうことです。こうした苦境に対し、LCはGoogleと提携してデジタル化を進めるなど、対処していますが、専門家は事態はそう簡単に打開できないとしています。

History, Digitized (and Abridged)
– New York Times 2007/3/10付けの記事
http://www.nytimes.com/2007/03/10/business/yourmoney/11archive.html

※この記事は当初、「2008年」3月10日付の“New York Times”紙の記事を紹介するものとして掲載しておりましたが、「2007」年3月10付の誤りでした。訂正いたします。ご指摘誠にありがとうございました。(2008/3/19)