2020年6月22日、全米人文学基金（NEH）は、米国の新型コロナウイルス感染症に関する経済対策法「コロナウイルス支援・救済・経済安全保障法（Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security Act：CARES Act）」に基づく総額4,030万ドルの助成金によって、国内300以上の文化機関に対して財政支援を実施することを発表しました。
NEHの今回の助成は2,300件・3億7,000万ドル以上の申請の中から対象が選定されました。プレスリリースでは今回の助成金によって実施される支援や事業として、以下のような事例が紹介されています。
●バージニア州リッチモンドのThe American Civil War Museumにおけるスタッフ25人の継続雇用
●ネブラスカ州のThe National Willa Cather Centerにおける訪問者と接するスタッフの教育やセルフガイドツアー用の屋外解説スペース設置など再営業のための準備
●ギルダー・レーマン米国史研究所（Gilder Lehrman Institute of American History）におけるK-12（幼稚園から高校まで）の歴史担当教員を対象としたオンラインサマーセミナーやデジタルプログラムの実施
●コールド・スプリング・ハーバー研究所（CSHL）の人文科学センターにおける1890 年以降の生物医学史や感染症への対応を記録した大規模なオーラル・ヒストリー・イニシアチブの構築
NEH Announces $40 million in CARES Act Grants（NEH，2020/6/22）
https://www.neh.gov/news/neh-announces-40-million-cares-act-grants
National Endowment For The Humanities NEH Cares Grant Awards And Offers, June 2020 [PDF：56ページ]（NEH）
https://www.neh.gov/sites/default/files/inline-files/NEH%20CARES%20grants%20June%202020_0.pdf
参考：
全米人文科学基金（NEH)、ハリケーン「ハービー」の被害を受けたテキサス州とルイジアナ州の図書館等の文化機関に対して100万ドルの資金援助
Posted 2017年8月31日
https://current.ndl.go.jp/node/34592
