カレントアウェアネス-E
No.125 2008.03.26
E764
Google Book Searchに新たなAPI“Book Viewability”が登場
Google社は2008年3月13日,“Google Book Search”の新たなAPI“Book Viewability”を公開した。
Book Viewabilityでは,下記の機能が可能である。
- ISBN,LC番号(LCCN),OCLC番号を利用し,Google Book Searchにリンクを貼る。
- Google Book Searchに特定の資料が収録されているかどうか,また収録されている資料について,どの程度利用できるか(全文表示,部分プレビューなど)を知ることができる。
- 収録されている資料の表紙のサムネイル画像へのリンクを生成できる。
- 収録されている資料の標題紙や奥付,目次,索引,本文(公開されている場合),裏表紙へのリンクを生成できる。
なおこのBook Viewabilityは公開直後から,すでに複数の公共図書館,大学図書館が実装している。API公開日のGoogle Book Searchブログでは,公共図書館2か所,大学図書館9館をはじめ,ソーシャルブックサイト“LibraryThing”(E616参照)や“Open Content Alliance”が提供するデジタル化書籍提供サイト“Open Library”,オープンソースのブログソフト“Wordpress”を利用したOPACである“Scriblio”でも利用されているとしている。また英国の大学図書館コンソーシアムの総合目録COPAC(CA1293参照)にも搭載されたほか,大手図書館システムベンダーのEx Libris社も,図書館向けパッケージにBook Viewabilityを組み込んだことを発表している。
Ref:
http://code.google.com/apis/Book/
http://googleblog.blogspot.com/2008/03/book-info-where-you-need-it-when-you.html
http://Bookearch.blogspot.com/2008/03/preview-Book-anywhere-with-new-google.html
http://www.librarything.com/blog/2008/03/google-Book-in-librarything.php
http://www.exlibrisgroup.com/?catid=%7B916AFF5B-CA4A-48FD-AD54-9AD2ADADEB88%7D&itemid=%7B353D13D7-1CB5-4D7A-BEED-0501FF92763C%7D
http://copac.ac.uk/blog/2008/03/copac-links-to-google-book-search.html
E616
CA1293