カレントアウェアネス-E
No.87 2006.07.19
E518
国立国会図書館,『図書館調査研究リポート』No.7を刊行
国立国会図書館は7月10日,「蔵書評価に関する調査研究」の結果をまとめた『図書館調査研究リポート』No.7を刊行し,関係機関に配布した。
資料の収集は通常,まず収集方針を定め,それに基づいて選書・購入等を実施し,構築された蔵書について評価をする,さらにその評価によって収集方針が修正される,というサイクルで行われる。国立国会図書館においても,納本制度の適用外である外国刊行資料に対する体系的な蔵書評価の必要性が認識されているところであり,適切な評価の手法を探るため,平成17年度に本調査を実施した。
第1章では,蔵書評価の手法に関する近年の研究動向をレビューし,どのような手法があるのかを整理した。第2章は,海外の図書館における蔵書評価の現況をアンケート調査の結果に基づいて分析・考察している。これらの結果を踏まえて,国立国会図書館が所蔵する図書館情報学関係の外国図書を対象に,書誌類・引用文献リストを利用したチェックリスト法に基づく蔵書評価を試みた結果を第3章にまとめた。また,蔵書評価の際に留意すべきISBNコードの処理過程,目録データの文字コードに関する解説を,付録として収めた。
Ref:
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/report/category.php?categoryid=7