カレントアウェアネス-E
No.74 2006.01.11
E432
親と子の読書活動等に関する調査 <文献紹介>
財団法人日本経済研究所. 親と子の読書活動等に関する調査:平成16年度文部科学省委託事業 図書館の情報拠点化に関する調査研究. [2005], 97p. (オンライン), 入手先< http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/houkoku/05111601.htm >, (参照2006-01-06).
文部科学省は,子どもの活字離れ(CA969参照)や読解力の低下が社会全体の課題となっていることを踏まえて,平成17年3月に子どもと保護者の読書活動や,保護者の読書活動が子どもの読書活動に及ぼす影響等に関する調査を行った。本調査は,「図書館の情報拠点化に関する調査研究」の一環として実施されたものである。
本調査では,小学2年生と5年生,中学2年生,高校2年生の児童・生徒およびその保護者に対するアンケート調査と,公共図書館と学校図書館に関する文献調査を実施している。アンケート結果は,(1)子どもと保護者の読書の状況,(2)子どもの読書活動への支援の状況,(3)保護者の読書活動が子どもの読書活動へ及ぼす影響,(4)保護者の支援が子どもの読書活動へ及ぼす影響,(5)マンガと読書の関係,(6)地域の環境と読書の関係,としてまとめられている。特に(1)からは,子どもと保護者の日ごろの読書,図書館の利用,書店の利用などの実態を端的に知ることができる。文献調査は,『日本の図書館 統計と名簿 2004』と文部科学省が実施した「学校図書館の現状に関する調査」をそれぞれ整理した内容となっている。
なお,「図書館の情報拠点化に関する調査研究」は平成16年度末をもって終了し,平成17年度からは平成19年度を達成年度とする「図書館の連携・協力と情報拠点化に関する調査研究」を実施している。
Ref:
http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/kekka/04083003/006.pdf
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/dokusyo/data/index.htm
CA969