カレントアウェアネス-E
No.62 2005.07.20
E350
レファレンス協同データベースをどう活かすか?
国立国会図書館関西館では,6月,レファレンス協同データベース実験事業参加館フォーラムの記録集をまとめ,ホームページに公開した。
レファレンス協同データベース実験事業は,全国の図書館で行われているレファレンスサービスの記録や情報探索の方法をデータベース化し,図書館の業務や一般利用者の情報検索に役立てることを目指す協同事業である。平成14年から3か年計画で進められてきたが(E006参照),平成17年4月,レファレンス協同データベース事業と名称を改め,本格事業化した。今回の参加館フォーラムは,この本格事業化を間近に控えた平成17年2月24日に,実験期間の締めくくりとして,開催されたものである。
記録集には,3か年の事業経緯の報告,小田光宏青山学院大学教授による実験事業の今後に向けての提言,大串夏身昭和女子大学教授によるデータベースの活用方法の提言,及びパネルディスカッションの要旨を掲載しており,昨今のレファレンスサービスの動向(CA1555参照)の中で,レファレンス協同データベース事業がどのように位置付けられているか,どのような役割を持っているかを確認することができる内容となっている。特にデータベースの活用については,レファレンスサービスに従事する図書館員の研修への活用など具体的な提言がなされている。参加館のみならず,レファレンスサービスの向上を企図する多くの図書館にとって参考になると思われる。
なお,フォーラムの概要については,『国立国会図書館月報』6月号にも掲載されている。
(電子図書館課)
Ref:
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h16_report.pdf
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/
レファレンス協同データベース実験事業参加館フォーラム報告. 国立国会図書館月報. (531), 2005, 26-32.
E006
CA1555