カレントアウェアネス-E
No.56 2005.04.06
E314
公共図書館の資源共有に新システムを導入(オランダ)
オランダ公共図書館協会(Netherlands Public Library Association)は,同協会が主導しているオランダ国内の公共図書館による資源共有計画に,英国フレットウェル・ダウニング社のシステムを採用することを発表した。
フレットウェル・ダウニング社は図書館マネジメントや資源共有などを可能とするシステムをいくつか提供しているが,今回採用されるのは図書館相互貸借(ILL)を管理するVDX(Virtual Document Exchange)と呼ばれるシステムである。各図書館で異なる運営システムをVDXで結ぶことによって,他の国立,州立,地方の図書館目録を横断的に検索し,近隣の図書館で入手できない蔵書を取り寄せるという一連の手続きを電子的に行うことができるという効果が期待されている。
VDXを導入したこのサービスは,既に試験運用段階を終え,2005年中に本格的に開始される見込みである。また,公共図書館のみならず,学術図書館などのシステムをネットワークに加えることも計画されている。
Ref:
http://www.fdisolutions.com/pdf/news/VOB-VDXpressrelease.pdf
http://www.debibliotheken.nl/news/show_message.asp?
http://www.biblio-tech.com/BTR11/S_PD.cfm?