カリフォルニア大学、WorldCat Localの試行結果のレポートを公表

カリフォルニア大学のカリフォルニアデジタル図書館(CDL)が、次世代OPACのパイロットプロジェクトとしてOCLCとともに行ってきたWorldCat Local試行提供のレポートを公表しています。

エグゼクティブ・サマリーによると、ユーザから高い評価を受けたのは、サービスの幅広さ、図書だけでなく雑誌論文も検索できること、検索のしやすさで、逆に今後の課題だと見なされたのは、予約(リクエスト)機能がない、電子メールで送信/プリンタで印刷する機能が使いづらい、資料へのアクセスに難がある、といったことだったそうです。今後の課題だと見なされた点については、OCLCも認識しており、2009年中にCDLとともに改善していくとのことです。総じて、2005年の書誌サービスタスクフォースのレポートで提言されたことの多くが達成できたとして、2009年中頃に、WorldCat Localを全面採用するとの結論に達しています。

Next Generation Melvyl Pilot
Update to the University Librarians
November 20, 2008
http://libraries.universityofcalifornia.edu/about/oclc_docs/Nov_2008_Update.doc

WorldCat: University of California Libraries
http://melvyl.worldcat.org/
(※試行サイト)

December 11th, 2008付けDigitalKoansの記事
http://digital-scholarship.org/digitalkoans/2008/12/11/status-report-on-ucs-next-generation-melvyl-pilot-based-on-worldcat-local/

参考:
E643 – OCLC,“WorldCat Local”試行版を提供開始
http://current.ndl.go.jp/e643
E448 – これからの目録サービスに望まれること−カリフォルニア大学図書館の改革
http://current.ndl.go.jp/e448