公共図書館の資料購入費調査2007-2009(英国)

2006/2007会計年度から2007/2008会計年度までの、英国における公共図書館の資料購入費に関する統計調査結果と、2008/2009会計年度の予測が、公開されています。調査のスポンサーはNielsen Bookdata社で、実施したのはラフバラ大学です。

調査結果によると、以下の傾向が見られるそうです。

・総支出額は、2007/2008年度がほぼ横ばいである。2008/2009年度は約1.4%の減少が見込まれる。一方で、調査対象となる図書館の約11%では、10%以上の伸び率が予想されるが、10%を超える伸び率を示す図書館の割合は、年々減少している。

・資料購入費は、2007/2008年度ではわずかな上昇(0.1%)が見られた。だが2008/2009年度は、0.9%の減少が見込まれる。内訳を見ると、2007/2008年度の視聴覚資料費が伸びている(4.2%)が、2008/2009年度は一転して、6.6%の減少が見込まれる。図書費は、2007/2008年度が1.0%の減少を示しており、2008/2009年度も0.5%の減少が予想される。

・職員数は、2007/2008年度に引き続き、2008/2009年度も減少の見込みである(2007/2008年度は1.2%減、2008/2009年度は0.9%減の予想)。図書館専門職数も減少の一途をたどっている。

Public Library Materials Fund and Budget Survey 2007-09
http://www.lboro.ac.uk/departments/dils/lisu/pages/publications/matfund08.html

LISU Public Library Materials Fund and Budget Survey 2007/2009
http://www.nielsenbook.co.uk/controller.php?page=162

参考:
公共図書館の資料購入費調査(英国)
http://current.ndl.go.jp/node/4764

英国公共図書館費用統計の推移
http://current.ndl.go.jp/node/2962