米国メキシコ湾岸を襲った大型ハリケーン「アイク」による図書館の被害状況が、徐々に明らかになってきています。テキサス図書館協会の速報によると、
・屋根から水が入りドアの下まで浸水。カーペットはずぶぬれ。(ハリス郡Evelyn Meador図書館)
・中央館は9月16日に開館し、分館も9月17日に開館予定であるが、市内のほとんどのバスが運休しているため、ILL担当職員が出勤できず、ILLは今週受け付けられない。(ヒューストン公共図書館)
・本館はリニューアル中であり、分館・仮設の建物で業務を行っていたが、仮設の建物が大きな被害を受けた。(パサディナ公共図書館)
・(大学および図書館が所在する)島に渡る道路が通行止めであり、島のインフラも復旧していない。建物は大丈夫だと思われるが、温度・湿度のため資料の状態が懸念される。(テキサスA&M大学ガルヴェストン子校図書館)
・中央館は浸水したものの、カーペットを取り替えるくらいの被害で済んだ。しかし建築学分館は屋根が半分吹き飛んでしまった。(残念なことではあるが)このような場合の対処方法に通じており、問題のない資料は中央館に移動させ、ぬれてしまった資料はすでにフリーズドライ措置に回している。職員の多くが避難所におり、図書館の開館により通常の生活ができるようになったと皆喜んでいる。(ヒューストン大学図書館)
といった状況のようです。このほかにも浸水や停電の影響を受けている図書館がいくつか報告されています。
また、南西部アーキビスト協会のウェブサイトに、図書館・文書館等の状況(被害状況・稼働状況)を報告するWikiが立ち上がっています。
Status of Libraries in Southeast Texas following Hurricane Ike
http://www.txla.org/temp/Status%20of%20Libraries%20in%20Southeast%20Texas.pdf
Hurricane Ike Status Updates and Recovery Efforts – Society of Southwest Archivists
http://ssarchivists.wikispaces.com/Ike
September 17, 2008付けCatalogablogの記事
http://catalogablog.blogspot.com/2008/09/hurricane-ike_17.html