シアトル公共図書館、10年間のリニューアルプロジェクト“Libraries for All”が終了-建築デザイナーの記念講演も

米国のシアトル公共図書館が、1998年から行ってきた図書館分館リニューアル、新中央館新規建設プロジェクト“Libraries for All”が、2008年7月のmagnolia分館の拡張を最後に、無事終了しました。これを記念してシアトル中央図書館で、コールハース(Rem Koolhaas)氏とともに同館のデザインを担当した建築デザイナー、プリンス=ラムス(Joshua Prince-Ramus)氏の講演会が開催されます。その様子は後日、ポッドキャストで配信されるとのことです。

なお、この講演会は当初コールハース氏が行う予定ですが、都合によりプリンス=ラムス氏に変わったとのことです。そのコールハース氏は、地元のSeattle Times紙による記念インタビューに対し、同館建築時のコンセプトなどを語っています。ちなみに同氏は、「我々はもっと多くの図書館建築に携わりたかったし、気に入っている類型の1つであるので今でもトライしているが、シアトル中央図書館以来、携わっているのはカタール教育市の図書館たった1つだけである」と、さらなる図書館建築への意欲を語っています。

The Seattle Public Library: Libraries for All Building Program
http://www.spl.org/default.asp?pageID=about_building

Building Program Highlights: September 2008
http://www.spl.org/lfa/index.html

Join architect Joshua Prince-Ramus for a presentation about the Central Library
http://www.spl.org/default.asp?pageID=audience_current_featuresdetail&cid=1220661945340

Talking with Rem Koolhaas, the architect behind the Central Library – The Seattle Times
http://seattletimes.nwsource.com/html/entertainment/2008167399_remkoolhaas09.html

QATAR EDUCATION CITY – 3 BUILDINGS, QATAR, DOHA, 2006 – OMA
http://www.oma.eu/index.php?option=com_projects&view=project&id=460&Itemid=10
(※コールハース氏が所属するOMA(Office for Metropolitan Architecture)によるカタール教育市図書館のデザイン模型)

Office for Metropolitan Architecture – Projects – Library
http://www.oma.eu/index.php?option=com_projects&view=overview&Itemid=10&tag=11
(※OMAの図書館デザインの一覧。コンペで落選したものも含まれています。国立国会図書館関西館のものもあります。)

参考:
E207 – シアトル公共図書館の新館が開館
http://current.ndl.go.jp/e207