SPARCとScience Commons、大学等の組織向けOAポリシー策定ガイドを公表

SPARCと、クリエイティブ・コモンズによる研究成果の可視性を高めるための一連のプロジェクト“Science Commons”が、大学の学部等が所属する研究者の研究成果についてのオープンアクセス方針を策定・制定するときに役立つガイド“Open Doors and Open Minds: What faculty authors can do to ensure open access to their work through their institution”を公表しました。これは、ハーバード大学文理学部が2008年2月にオープンアクセス方針を採択した例を参考に、オープンアクセス方針を策定・制定する際に考慮すべきこと・実施すべきことをまとめ、制約の強さが異なる3つのライセンスモデルを提起しています。巻末には、「組織内部の支持者・推進者を認識すること」から始まる、方針を策定するための10ステップがリストアップされており、機関リポジトリに関して大学(あるいは組織内の)図書館と協同することも挙げられています。機関リポジトリへの掲載の義務化も勧告されています。

OPEN DOORS AND OPEN MINDS: What faculty authors can do to ensure open access to their work through their institution
http://www.arl.org/sparc/publications/guides/opendoors_v1.shtml

SPARC AND SCIENCE COMMONS RELEASE GUIDE TO CREATING INSTITUTIONAL OPEN ACCESS POLICIES
http://www.arl.org/sparc/media/08-0428.shtml

参考:
ハーバード大学文理学部、全会一致で研究成果のOA化を義務化
http://current.ndl.go.jp/node/7292