過去の大学新聞をデジタル化し、図書館のデジタルアーカイブのコンテンツとして公開していたコーネル大学が、卒業生から訴えられる事件が起こりました。この卒業生は、窃盗事件に関与したとして自分の実名が掲載された何十年も前の大学新聞の記事をGoogle検索経由で発見し、大学に削除するよう求めたが、大学が応じなかったため名誉毀損で訴えたとのことです。卒業生側は、(当該の記事が)図書館の奥底で眠っているのと、図書館ウェブサイトで前面に出されているのとは大違いだとしています。一方大学側は、過去の刊行物をデジタル化しただけであり再発行にはあたらない、また相当昔の記事であり名誉毀損にはあたらないと反論しています。
Alum Sues Cornell Chronicle – The Cornell Daily Sun
http://cornellsun.com/node/26579
Alumnus Sues Cornell Over Article Newly Surfaced in Digital Archive – Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6525994.html