米国博物館・図書館情報サービス機構(IMLS)の助成のもと、Pew Internet & American Life Projectとイリノイ大学アーバナ・シャンパーン校とが協同で実施した、問題解決のためにどのような方法を用いたかに関する電話調査の報告書が公表されています。
この調査では、深刻な病気や健康上の心配ごと、転職や起業、税に関する問題、法律に関する問題など10の問題状況の各々について、どのような方法で問題を解決しようとしたかを尋ねています。
・10の問題状況のいずれかを経験したことがあると回答した人全員のうち、53%の人がインターネットを利用したと回答。
・同、53%の人が専門家に相談したと回答。
・同、45%の人が家族・友人に相談したと回答。
・同、36%の人が新聞・雑誌を利用したと回答。
・同、34%の人が直接政府機関等に問い合わせたと回答。
・同、16%の人がテレビ・ラジオを利用したと回答。
・同、13%の人が公共図書館を利用したと回答。
といった結果が出ています。なお、インターネットに親和的な、18歳から30歳までのいわゆる「Y世代(Generation Y)」の方が、問題解決のために図書館を利用する傾向が高いという結果が出ており、注目を集めています。米国図書館協会(ALA)も、この結果を受けて「図書館はコミュニティに貢献する重要な存在であり続ける」と声明を出しています。
Information Searches That Solve Problems – Pew Internet
http://www.pewinternet.org/PPF/r/231/report_display.asp
ALA President Loriene Roy releases statement on PEW survey on library use
http://www.ala.org/ala/pressreleases2008/january2008/lrqpew.htm