図書館に関係する内容を含んだ歳出法案、大統領の署名待ちに

ブッシュ大統領が拒否権を発動し再審議となっていた歳出法案が、下院を通過しました。12月21日現在、大統領の署名待ち(大統領は署名する見通し)というステータスとのことです。

同法案には図書館に関係の深い内容として、閉鎖またはサービスが縮小されていた環境保護局(EPA)図書館のサービスの復元、NIHのパブリックアクセス方針義務化、博物館・図書館情報サービス機構(IMLS)による図書館への助成金の件を含んでいます。閉鎖されていた環境保護局(EPA)図書館の再開館、NIHのパブリックアクセス方針義務化は図書館界にとって明るいニュースですが、IMLSによる図書館への助成金は大統領の拒否権発動前の歳出法案に比べ1,400万ドル減額されており、American Libraries誌によれば、米国図書館協会(ALA)ではこの件に失望の意を示しているとのことです。

Omnibus Bill Mandates Access to Scientific Research – American Libraries online
http://web1.ala.org/ala/alonline/currentnews/newsarchive/2007/december2007/omnibus.cfm

EPA ordered to re-open libraries – ALA
http://www.ala.org/ala/pressreleases2007/december2007/epa122107.htm
Thanks to $3M from Congress, EPA Will Reopen Closed Libraries – Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6515019.html

Status of Appropriations Legislation for Fiscal Year 2008 – THOMAS
http://thomas.loc.gov/home/approp/app08.html
(※歳出関係の法案の審議状況)

参考:
閉鎖されたEPA図書館を再び開館させる予算案、上院歳出委員会を通過
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=3747
E609 (No.101) – 環境保護局図書館ネットワーク存続の危機(米国)
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=626

E723 (No.118) – NIHのパブリックアクセス方針に関する法案,法制化ならず
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=741
E712 (No.116) – NIHのパブリックアクセス方針に関する法案,議会で可決(米国)
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=729